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2019.11.13

お知らせ

トイアンナ×新上幸二、「就活と恋愛」について語る。

『愛カツ』でも記事を執筆いただいている人気コラムニスト、トイアンナさん。

自身の外資系企業の勤務経験から就活相談を受け、付き合った恋人を次々と無職にした(!?)経緯から恋愛相談を受けるようになり、相談人数の累計はなんと1,000人越え。

「私、自己肯定感低いんです……」という彼女の口から、どんなお話が聞けるのでしょうか?

恋愛研究所所長の新上幸二が、トイアンナさんの専門である「就活・マーケティング」と「恋愛相談」をテーマにお話をお伺いしました。

トイアンナ×新上幸二、「就活と恋愛」について語る。

恋愛と就活の悩み、どこが似ている?

恋愛結婚学研究所・所長/新上幸二(以下、新上):

恋愛結婚学研究所・所長/新上幸二(以下、新上)

トイアンナさんの近著『確実内定』の冒頭に「就活は攻略法があるゲームだ」と書かれていますよね。ぼくは就活と恋愛はとても似ていると思っていて。

恋愛にも、「必ず内定!」とまではいかなくても、成功確率を上げる方法はあると感じていまして……。

まずは“恋愛と就職の悩みの共通点”についてお伺いします。

トイアンナ氏(以下、トイ):

トイアンナ氏(以下、トイ)

まず、「出会いがない」ことを就活になぞらえるなら、「どの会社を受けたらいいかわからない」のと同じなんですよね。

でも、就活で内定をもらえる子って、とりあえずエントリーして、全部の会社を受けるんですよ。

恋愛でも同じで、すぐに彼氏ができる子は、いいなと思った男性全員に種をまきます。
「え、ご飯行こうよ~!二人で話してみたかったんだよね~」と。これを全員に言うんです。

決して下心があるわけではなくて、「ま、芽がでたらうれしいな……」ぐらいの気持ちしかない。

就活も「この会社に受からなかったらもうダメだ……」という気持ちではなく、とりあえず興味のある会社にエントリーしてみよう、くらいの感じでいいと思います。
そのくらいの温度感で挑戦することが、ゲーム的には本来正しいんです。でも、それができないから、みんな悩むんですよね。

新上:

確かにそうですよね。でも、「相手のことが100%好きじゃないとアプローチできない」という人もいて、その気持ちもわかるのです。

トイ:

あくまでもここでは単に彼氏が欲しいなら、という前提です。

100%好きじゃないと~というタイプの人は、ゲームの前提が違うと思っています。
それは「彼氏・彼女が欲しい人」ではなく、「愛し愛される人と結ばれたい人」なんですよ。

いちばん辛いのは、「100%好きじゃないと行動を起こせない」かつ、「自分は何も変わらずにありのままで愛されたい」タイプですね。

「ありのままの私」をいきなり出すと引かれてしまう

新上:

確かに「ありのままを私を愛して」という方もよくいますが、それってあり得るのかなといつも疑問に思っています。

トイ:

“ありのまま”という言葉に語弊があります。

たとえば初対面で自分の欠点をいきなりさらされたら、相手は引きますよね。
でも、付き合ってからしばらくしたときなら、同じ欠点でも許せるものなんですよ。

段階を踏めばうまくいくのに、なぜ最初から自分の一番下品なところまでも愛してもらおうとするのかな……と思うこともあります。

なので、私も相談を受けるときは「あなたの長所はココで、どんどん出していくべき。でもここは隠していこう」と言います。

ただ、本人にとっては、長所も短所も全部“ありのまま”なんですよ。
どこは見せて良くて、どこを隠すべきなのかを教えるのは、相談を受ける側の仕事
だと思います。

就活も同じで、本人が特技としてPRしたいことでも、企業としてはどうでもいいことだったりしますね。

“ありのまま”という言葉に語弊があります。

新上:

たしかに、「企業がどういう人を求めているのか」が大事ですよね。就活って。

恋愛に置き換えても同じで、「相手がなにを求めるか」が大事だと思っているんですけど、「自分が自分が」っていう人がとても多い。

トイ:

それは、経験があまりに少ないがゆえに、「何が相手に好かれるか」の分析が甘くなってるんだと思うんですね。

なので、誰かが代わりに分析をしてあげて、「あなたの就活でウケる長所はココで、あなたがいま“アピールしたい”ところは、入社してから上司にこっそり言うべきだよ」選んであげることはすごくいいと思います。

恋愛も、電話相談や友人に相談するときは「今からありのままを話すので、その中から、出すべき長所はどれかピックアップしてください」と言うのが一番早いと思います。

新上:

それは明確で、いいですよね。

ぼくもお客様から相談を受けるとき、「この人、ほんとはここがいいところなんだけど、アピールできていないな……」と思うことがあります。
自分で気づかない(気づけない)ってのは、けっこうありますね。

告白はエントリーシートを企業に提出するようなもの

トイ:

“恋愛の初心者あるある”に、「極端な告白」があります。

会って間もない、全くその気のない相手に向かって「好きです!付き合ってください!」とか。

新上:

就活でいうと、エントリーシートで落とされてしまうようなものですよね。

トイ:

その通りです。

たとえば「このテーマパークが好きだから」という理由で、そこの運営会社への就職を考えたとしましょう。
そのとき、エントリーシートに「私はこのテーマパークの年間パスポートを持っています!」と書くのと同じくらい履き違えていますよね。

たしかに貢献はしているし、良い顧客だとは思いますが、一方でそれがテーマパークの運営会社から“社員として”愛される要素なのか?という要素が抜けてしまっている。

あなたが相手を好きなのはわかるけど、それは相手にどう伝わるのかというところはかなり気を遣ったほうがいい、と伝えています。

ただ、恋愛初心者がそこを気にしはじめると、今度はものすごく積極的になるか、ものすごく消極的になるかの2択になってしまう。

そうすると、ふつうのランチデートの約束を取り付けても、「そろそろ行こう」と声をかけようとしたとき、相手がほかの人楽しそうに話していたら、仮にそれが同性の子であっても「あ、私とのランチよりあの人と話してたほうがいいよね、帰ろ……」と帰っちゃったりするんです。

「あ、私とのランチよりあの人と話してたほうがいいよね、帰ろ……」と帰っちゃったりする。

相手から見ると、「ランチデート誘ってきたのにドタキャンされた……嫌な奴だな。俺嫌われるようなことしたかな」となるわけですから、もったいないなと……。

新上:

相手からの見え方を気にするのはほどほどにしておいたほうがいいですね。なかなかバランスは難しいですが。

間違った恋の参考書では、恋愛のテストに合格できない

トイ:

みなさんがおかしなアプローチをしてしまうのは、インプットに問題がある気がしています。

たとえば、女性の多くは一番最初に少女マンガで恋愛に触れると思いますが、少女マンガの多くって、“恋愛の手順を間違えている”んですよ。

新上:

どういったところが間違えているのでしょうか?

トイ:

少女漫画や乙女ゲー……女性が恋愛の情報を得る「初めての恋愛インプット」、つまり情報源ですよね。

この辺りって、“必ず告白がある”んです。

まずこの必ず告白があることがおかしいじゃないですか。

付き合っている成人カップルの半分くらいって「……でさあ、私たち付き合ってるよね?」って事後承認取ってますよね。

新上:

たしかに、大人になってから、告白して付き合う人は多くないように思います。

トイ:

実際は「これはもうイケる!」とわかってから、行くところまで行って(確信をもって)から告白をする。

でも、少女漫画などはそうじゃない。

この間違った順序を、なぜ何十年も変わらずにドラマや漫画アニメゲームでやり続けてきたのか。

おかしなアプローチをしてしまうのは、本人たちのせいじゃない、と思うんです。
間違った参考書しかないのに受験通れって、そりゃムチャですよ。出題範囲が違うテストを解くようなものですから。

新上:

まさしく「正しい恋愛の教科書」を、愛カツとしても作っていきたいです。

世代別、恋愛観の違いは5歳違いで断絶する

トイ:

帰納法的な考えですけど、大体5年ごとに(恋愛の)価値観って変わるんです。
それぞれの世代にそれぞれの苦しみがあります。

新上:

それは興味深いです。どのように変わるものなのでしょうか?

トイ:

以下の図をご覧ください。

20代前半の恋愛傾向

20代後半の恋愛傾向

30代前半の恋愛傾向

30代後半の恋愛傾向

トイ:

ここまで目まぐるしく恋愛の価値観が変わると、悲惨なのは、『先輩に相談ができない』ということ。

相談しても、手ごたえが全くないはずなんです。

新上:

ということは、僕ら恋愛相談を受ける側は、その5歳周期の違いをしっかり頭に入れたうえで相談に乗らないといけませんね。

トイ:

そうです。“価値観が違う”という前提がないと「いろいろ言われたけど、よくわからなかった」に無駄になってしまうと思います。

私が参考にしているのは、「その世代で流行ったドラマやマンガを観る」ということ。

たとえば40代の方は前世からの結びつきを信じる方がいますが、その下の世代に話しても「それ、おもしろいっすね~」で終わっちゃう。
歳の差恋愛をしたいのであれば、この“歳の差による恋愛観の違い”を抑えておかないと、まず相手を落とせないですよね。

新上:

同年代の人と付き合うのがいい”というのは、ある意味必然ですね。同じ前提があるから付き合いやすい。

いっぽうで、価値観が似てきた20代と40代のほうが恋愛がうまくいきやすいってことでもあるんですかね?

トイ:

そうかもしれないですね。40代なら比較的、お金もありますし……
だから20代前半の「おごらない男は~」論にも対抗できるのかもしれません。

新上:

その考えでいくと、実は±5歳くらいの相手が一番、恋愛のパートナーとしてはむずかしいものになるかもしれませんね。

5歳差って夫婦ではよくある年齢差だと思っていましたが、斬新な考え方。あらためていろいろなカップルに聞いてみたいものです。

トイアンナさんが憂う、若い世代の恋愛と未来

トイ:

今の20代前半の子たちで一番人気のある就活先が“外資系のコンサル”なんです。

理由としては「安定」。

「どこに行っても食っていけるようなスキルを身につけておかないと安心できない」
「日系企業は“安定”を謳いながらリストラすんだろ?今から商社や銀行に行くのはバカだ」と考えているようです。

新上:

「安定」の定義が変わったわけですね。ぼくのすこし上の世代までは“終身雇用”と言われてましたが……。

トイ:

そうですね……。ここで、20代前半の恋愛観を思い出してみてください。

「学生時代からの恋人と、ずっと一緒に幸せに暮らして、添い遂げる」
……この恋愛観に、外資系のコンサルで働くって考え方、マッチングしていると思いますか?

新上:

いや、しないですね。業種的にも、一般的に多忙で残業も多い職種なわけだから。

トイ:

そうなんです。

なので、今の20代前半って何をえらんでも挫折感を味わってしまうと思っています。

家庭を選べば、「私は社会人として二流だ……」となる。
かといって仕事を選べば、「恋愛どころじゃない……」となってしまうでしょう。

ワンナイトで、全く知らない誰かが隣で寝ている……。そうした、やさぐれた関係が多くなってしまうかもしれません。

新上:

今の20代前半の子たちが仕事も恋愛も楽しめるような“理想の人生”って、どこにあるんでしょうね。

トイ:

まずはこうやって、現実をやさしく伝えていくところから始まりますね。

社会の厳しい現実を20代の子は知らないことも多いので……。

新上:

愛カツの読者層には20代前半の方も多いので、記事を通じて訴えていきたいです。
このままだと恋愛の未来が暗くなってしまうので。

―――今日は長い時間、就活やマーケティングの観点から恋愛について語っていただき、ありがとうございました!

トイ:

こちらこそありがとうございました!

こちらこそありがとうございました!

トイアンナさん・プロフィール

恋愛・就活ライター。外資系企業で消費者からヒアリングを経験したことを機に、人生相談を累計1,000人以上から受けた実績を持つ。

アラサーのしんどさをつづるブログ「トイアンナのぐだぐだ」は月間最高50万PVを記録し、2015年よりライターとして独立。現在は自分の失敗談も交えながら、読者が同じ苦労をしないようアドバイスしている。

著書

『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』(イースト・プレス)
『恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか?』(光文社)
その他キャリア分野で『就職活動が面白いほどうまくいく 確実内定』(KADOKAWA)

掲載媒体

anan、with、マイナビ、iVERY、FRaU、外資就活ドットコム、ワンキャリアなど

公式アカウント、ブログなど

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